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2011年7月30日 (土)

『大鹿村騒動記』鑑賞ログ

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昨日、去る7月19日に惜しくも亡くなった原田芳雄の遺作『大鹿村騒動記』を観た。
近年実にいい味の芝居を見せてくれていただけに、その死はショックだった。
遺作となれば観ておかねばと向かった新宿の映画館は平日の昼間だというのに満席。
どうにか端の方に席を確保して観ることができた。

長野県大鹿村に300年続く村歌舞伎の主役を演じる主人公が原田芳雄で、普段は鹿肉料理を出す料理屋のオヤジ。
その店の名前がディア・ハンターならぬディア・イーター。
こういう細かいギャグが映画好きを笑わせる。
この鹿肉料理屋のオヤジを中心に巻き起こる騒動を歌舞伎の練習から本番への流れの中で語られるコメディーだ。

脇を固めるのが大楠道代、岸部一徳、石橋蓮司、小野武彦ら、癖のあるバイプレイヤーばかりで、実に間がいい。
それにも増して佐藤浩市、松たか子、三國連太郎という主役級の俳優が脇役に徹していて面白い。

劇中演じられる歌舞伎は『六千両後日文章 重忠館の段』、平家滅亡の後日談。
わたしの祖父が宝生流の謡曲の先生をしていたこともあって、このストーリーをおおまか知っていたのも幸いして、ちょっとしたセリフがこの歌舞伎にかかっているのも笑いどころだ。

観ていてちょっとした仕草や表情が名優森繁久彌を思わせるところがあり、原田芳雄もその域に達していたんだなぁと感じた。
決してさぁ観るぞと姿勢を正すような大作ではないが、原田芳雄の芝居がこれで見納めかと思うと本当に残念だ。

『仇(あだ)も恨みもこれまでこれまで』、いいセリフだなぁ。

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