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2010年7月 9日 (金)

この時期になると。

学校の夏休みが始まる前のちょうど今ぐらいの時期になると
思い出す友人がいる
36年前の中3の夏、
ジトジト蒸し暑い梅雨の時期にそいつは転校して来た
黒ぶち目がねに横分けで背はあるけど小太り、
どう見ても冴えなくて、とっちゃん坊やにしか見ない
「頭は良さそうだけど走るのは遅そうだな~」
まあ、そのぐらいにしか思ってなかったので
友達になることはないと思っていた
だから、こちらから声をかけることもなかったのだが・・・・

そいつがクラスに来て一週間ぐらい経った時だろうか
ロック好きのアホ中坊が集まって(3人ぐらいしかいないのですが)
ツェッペリンがいいだのピンクフロイドがいいだのパープルだろ

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などロック談義に夢中になっていると
「お前らもブリティッシュロック聞くのか?」
と、ちょっと上から目線で転校生のそいつが割り込んで来た
とっちゃん坊やの口からブリティッシュロックと言う言葉が出るとは
と唖然としていると友人の誰かが聞き返した
「じゃあ、オメーは何聞いてるんだ?」
すると転校生のそいつは
「ハンブルパイとかデラニー&ボニーとか
 エドガーウインターのロードワークと言うアルバムもかっこいいなー」

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なんせ金のない中学生だから超話題盤のLPを買うのが関の山
ハンブルパイ(EAT ITは2枚組/中坊には2枚組は高嶺の花)や
デラニー&ボニーなんか名前は知っていても
そこまで手が回らず、ラジオでもなかなかかからないから
喉から手が出るほど聞いてみたい未知のバンド
もちろんボクら三人とも誰もそのバンドのアルバムは持ってなく
心の中で「とっちゃん坊やに負けた~」と呟いていたと思う
が、しかし音楽に飢えてる中坊は、
相手が、とっちゃん坊やだろうがなんだろうが
新しいアルバムが聞けるなら、すぐにスリ手状態
「オメーは」と言って友人は「じゃ、K君ちで聞かせてよ」と
で、さっそくその週末の土曜日の午後にK君の家に集合することになった。

「とりあえず仮の家なんだよ」
と言われて上がったKの家はちょっとプレハブチックな家だった
でも工事現場のそれとは違ってがっちりした作りの記憶がある
それに、かなり大きいと言う印象もあった
屋根がフラットだからプレハブチックに見えたのかも
家具は重厚な西洋のもの、暑い絨毯もしいてあり
モダンで普通の日本家屋とは違っていた
ステレオはリビングにありレコード棚には
洋楽が200枚ぐらい収まっていた
当時10数枚しかレコードを持っていなかったボクは
その数に圧倒された

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「片っ端から聞きて~~~」と心の中で叫んでると
K君の母親が「いっらっしゃい」と言いながら
飲み物を持って顔を出した
「お邪魔してます」と、照れ笑いしながらの返事
「この子のお父さんもロックとか好きでね」
その言葉もかなり衝撃だった
普通、親はロック聞かねーだろ、先生や親はロックの対局だろ
なんだかKの家は普通と違うと改めて感心しながら
ちょっとKの家が羨ましく思えて来た。

「レコードちょっと見ていい?」と友人
「いいよ!」
餌を目の前にお預けを食らってた犬がヨシ!と言われたように
僕らはレコード棚に飛びついた
あるわあるわ!
レコード屋で目にしたヤツから雑誌で見たもの
はたまた、まったく見たことのないレコード
24時間ロックのことしか考えてないアホ中坊には
まさに、ここは宝の山!

興奮してる俺たちの背中でKが突然こんなことを言い出した
「俺さ、実は、病気していて1年だぶってるんだよ」
「じゃあ、本当だったら高校生かよ!」
年は1才しか違わないけど中学生と高校生とは
凄い開きがあるようにあの当時は思えた、
ある意味、高校生は、かなり大人に見えていた
だから聞いてる音楽も俺たちより深いのか~と思うと同時に
教室で話かけてきたあの上から目線にも合点が行った。
それを聞いたとたん、
本当だったら相手は16才の高校生、
K君と呼べばいいのか?
それともKさんと呼べばいいのか?
どうしよう?悩みながら、なぜかトラフィックのアルバムを引き抜いて
「K君、これ、どんな感じ?」と聞いていた

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「トラフィクのウェルカムトゥーザキャンティーンね、
 最高だよ!デイヴメイスンも演ってるんだぜ」
デイブメイスンと言えば最近、忘れえぬ人と言うアルバム出した人だ
ALONE TOGATHERは後追いでリアルタイムではこのアルバム。

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Kは扱いなれた手つきでトラフィックのアルバムを
ターンテーブルに乗せた。
出て来た音はギターが全面に出たロックに夢中だった自分には
ちょっと???だった
スティーブウインウッドのすっとんきょうな声、
16才になればこれが最高と言えるようになるのか?
(その夏の終わりにはMr.ファンタジーとギミサムラビンが入った
 sideBを聞いてぶっ飛ぶことになるのですが・・・)
いまひとつウエルカムトゥザキャンテーンのよさが分からず
聞いてると
「もういいだろ、次はこれ聞かせてくれよ!」
と友人が鼻息荒くフェイセズのウー・ラ・ラを抱えていた。

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この日を境に僕らとKの距離はロックによって急激に縮まった
そしてその夏、勉強そっちのけで
Kの家で夏期ロック集中講座のごとき大鑑賞大会になった。

Kのおかげでブリティッシュからアメリカンと
幅広くロックを耳にする機会に恵まれ
相当な耳年増な中学生になっていた
そうなってくると、やっぱり本物が見たくなるのが人情
ロックコンサートに行きてーなーと思っていたアホ中坊の
耳にKからとんでもないビッグニュースを聞かされる

「1974年、秋にエリッククラプトンが来るぞ!!!」

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そして、Kはこうも続けた
「絶対に行こうぜ!オレ録音するからよ!」
「ろ、ろ、録音?!」
とっちゃん坊やのKはさすが16だけあって
言うことが違っていた「盛り上がろう!」じゃなく
「録音する!」
とにかくKは見た目はとろそうだが誰よりもロックしていた。

高校受験のバタバタの中、Kはまた転校して行き
少しはロック熱が冷めるのかと思ったけど
ちっとも冷めやしない、翌年の3月には
ポールロジャース率いるバッドカンパニーが来る!
と言うニュースが!

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と懐かしいアホ話を書いていたら
バッドカンパニーがこの秋、35年ぶりの来日だそうです!

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コメント

kuniさんどうもです
僕らが中学の頃は今のようにゲームもネットもビデオもない時代、早く大人になりたい中坊にとって洋楽は唯一イケてる中坊になれる手段でした(と勝手に思い込んでいたんですけどね)ただのませたアホぼんでした。今もちっとも変わりませんが、トホホホホ・・・・・。

投稿: コロッケ | 2010年7月11日 (日) 17時35分

素敵な思い出ですね。
当時、こんなアルバムを聴いていただなんて
おませな中学生だったんですね(笑)
僕が中学生の頃なんて洋楽といえば
せいぜいBeatlesくらいかな?

投稿: Kuni | 2010年7月11日 (日) 08時01分

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